転職に関する問題点
転職は一般的になりつつあるが、様々な問題点が指摘されています。
【需給のミスマッチ】
求職数に見合う数の求人数があるにも関わらず、条件があわないため雇用が創出されないことを需給のミスマッチ(雇用のミスマッチとも)といいます。産業の構造転換が進んでいる際によく見られる現象です。ミスマッチを防ぐためには、適切な職業教育や、初心者を雇用することになる企業への補助などが必要と言われている。
【機密保持と競業避止】
公務員は、退職前5年間に勤務していた内容に関係する民間企業に、退職後2年間は就職できない。民間企業でも就業規則などで、退職後一定期間(6ヶ月~1年が一般的)、競業会社へ就職することを禁止していることが多いようです。これら競業避止義務は、機密保持の観点から必要とされるが、経験を活かした転職を難しくしている側面もあります。
【早期離職者の増加】
転職市場が活発になりつつあるとはいえ、雇用者と労働者の間には情報の不一致が存在します。そのため、転職後に「こんなはずではなかった」という感想を抱く者は多いのも現状です。転職に満足している者の割合は60%程度、逆に不満を感じている者は10%程度となっています。これらの層は、転職を繰り返す可能性が高いと考えられています。転職者のうち、3回以上転職している者は全体の4割程度にのぼっています。
【年金など社会保険】
転職者は企業年金や退職金などで、連続勤務したものに比べ不利な扱いを受けることが多い。 確定拠出年金(日本版401k)の法整備などにより、状況は幾分改善されつつあるようです。
【キャリアの断絶】
前職での経験が活かされていると答えた者の割合は5割強、活用されていないとする者は25%程度になっており、知識・経験が必ずしも蓄積・活用されていると言えない状況です。ただし、専門・技術職や管理職では、7~8割程度が何かしら経験が生かされていると答えています。機密保持との兼ね合いで経験を生かせる職につけないこともあるが、25歳程度までの若年層を対象とする第2新卒採用(採用者は新卒扱い)に示されるように、企業側が中途半端な知識・経験を求めていないという点も指摘されます。
【転職者のストレス】
転職を考えているといらつき・不眠など何らかのストレスの兆候が現れてきます。ご家族はいち早くこの兆候に気づくことが、本人を追い込まないための第一歩といえます。さらに気づいたら問い詰めないようにします。相手を案じる気持ちを示し、いつでも話を聞く用意があることだけを穏やかに伝えるようにしましょう。
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